人間の皮膚や髪の毛はアミノ酸で出来ていますが、日本酒のアルコールの中でダントツに多くアミノ酸含有量が多く、育毛に関しては最も日本酒がおすすめです。その他にも育毛によい成分があります。
育毛剤によく配合されている成分「アデノシン」をご存知ですか?この成分は日本酒に多く含まれる血管を拡張させる成分で、育毛に必要な栄養を毛細血管まで届けるのに大きな働きをしてくれます。また、アルコール自体がストレス等の精神的なイライラを抑制してくれますが、アデノシンはさらにストレス過多によって収縮した血管も拡張してくれます。
日本酒にはコウジ酸という細胞単位での老化を防いでくれる成分が入ってます。育毛剤、化粧品によく配合されている成分です。
育毛には女性ホルモンが大きく関係します。女性ホルモンは発毛を促し、髪を美しく保つ効果がりますが、女性ホルモンがたくさん分泌されると、薄毛になる確率が低くなります。
ホップに含まれるフィストロゲンという成分は、女性ホルモンに似た働きをします。また、ホップにはゲラニオールという成分が含まれていて、この成分が知覚神経を刺激し、育毛に効果的な「IGF-1」の分泌に繋がっていきます。
ホップにはその他にも鎮静、利尿、食欲増進、消化促進といった作用があり、健康に良いとされています。
ワインの最も知られている栄養成分といえばポリフェノール。ブドウに含まれるポリフェノールには動脈硬化を防ぐと共に、強力な抗酸化作用があります。特に赤ワインに含まれるクェルセチン、レスベラトロール、カテキンは強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは活性酸素の働きを抑えることにあります。体が活性酸素により錆びていく現象が「老化」です。頭皮が活性酸素により老化すると、発毛の働きが鈍くなり、抜け毛・薄毛に繋がっていきます。
ワインに含まれる様々な成分の中でも「レスベラトロール」が効果を育毛に効果を発揮します。ビールのポップ同様、胃腸の知覚神経を刺激して、育毛効果のある「IGF-I」を増やします。
日本酒・ビール・ワインどれも育毛にはおすすめですが、飲みすぎると逆効果です。過度な飲酒は肝臓の機能が低下して、髪への栄養補給が行き届かなくなり、抜け毛の原因にもなります。髪の毛にアミノ酸で出来ていますが、肝臓でのアルコール分解にアミノ酸が使用されてしまいます。また、育毛にはビタミンB2も大切な成分ですが、こちらも過剰に飲酒すると糖分の分解にまわってしまい、結果不足して薄毛の原因になります。
純アルコール20gを酒類別に換算すると、
・ビール中びん1本(500ml)
・15度の日本酒で1合(180ml)
・25度の焼酎で0.6合(約110ml)
・43度のウィスキーでダブル1杯(60ml)
・14度のワインで1/4本(約180ml)
・5度の缶チューハイで1.5缶(約520ml) となります。
頭皮の血行を考えたら日本酒は熱燗で飲むべき。血行不順になると、たちまち頭皮に栄養がいかなくなり、育毛どころか頭皮の栄養不足、水分不足で頭皮トラブルになってしまうこともあります。